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2008年5月 3日 (土)

「抗体」利用の個人特定技術開発

アイダホ国立研究所の研究者が、DNA鑑定よりも
安価でより素早く個人を特定できる、「抗体」を利用した
技術を開発した。血液や唾液など、体液に含まれる
抗体で個人の識別が可能なため、
より広い分野で活用できると期待している。

過去10年にわたってこの技術を開発してきた
化学工学者のビッキー・トンプソンさんによると、
抗体はDNAと同様に、個人を識別できる指標に
なるという。

抗体はたんぱく質が主成分で、ウイルスに対抗したり、
体内環境の維持に重要な働きを担っている。
血液や唾液などの体液に含まれており、犯罪現場や
2001年の米同時多発テロ現場といった、
多くの人々が犠牲となった場所での個人識別が、
より簡単になるという。

同研究所では、この技術の利用をジョージア州の
企業に認可。2009年秋までに、警官や軍隊、
病院などで抗体を使って簡単に個人を識別できる
キットの開発を目指している。

より簡単に持ち運べるキットが完成すれば、
犯罪現場で警官が個人を特定することなどが
可能となる。また、DNA鑑定は現在、1件あたり
500ドル(約5万円)から3000ドル(約30万円)の
費用がかかるが、抗体を利用したキットは、
より安くできる見込み。

難点としては、現在はまだ、抗体のデータベースが
多くないこと。これまで、抗体が個人識別の指標として
使えると考えられていなかったため、今後は
データベースの整備が必要だという。しかし、専門家は
「多くの可能性を秘めた方法だ」として、より簡単に、
素早く個人識別できる点を評価している。


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