ライム病
誰もが「ライム病」という病気の名前だけは
聞いた事があるだろう。
皆様はこの病名がコネチカット州のライム市から
名付けられたことをご存知だろうか?
アメリカ東海岸で数多くの発病が報告されている。
ライム病は病原体を保有する野ネズミ、鳥に
吸血し有毒化したマダニにより媒介される
ボレリア菌によって感染によって引き起こされる。
人間にも感染する人獣共通感染症のひとつである。
この菌に侵されたマダニに噛まれた後、
約80%に発疹や風邪に似た症状がみられ、
うち60%が関節の痛みに襲われる。
更にその5%は症状が悪化して神経が侵されたり
不整脈を起こす。
マダニ刺咬後に見られる関節炎、および
遊走性皮膚紅斑、良性リンパ球腫、
慢性萎縮性肢端皮膚炎、髄膜炎、心筋炎などが、
現在ではライム病の一症状であることが
明らかになっている。
野生動物では感染しても発症しないが、
ヒト、犬、馬、牛では臨床症状を示す。
発病しなくても、体に溜まった菌が慢性腎臓炎に
なる場合がある。
潜伏期間はマダニ刺咬より数日~数週間。
マダニは数日間吸血し続け、若虫では数mm、
成虫では1cm程度まで飽血する。
ボレリアのマダニからヒトへの伝播には、
48時間以上の吸血が必要とされる。
したがって、犬にダニ除けの首輪をつけると
ダニが付いても48時間以内にはダニが
死んでしまうので有効となる。
森林地帯を歩く時の対策法としては↓
・足首からふくらはぎにかけて露出しないように
ズボンの裾をとめる、もしくは靴下の中に入れ込む。
・ダニの付着が判別しやすい明るい色の衣服を着用し、
休憩時などに同行者同士でダニの付着の有無を
確認する。
・ダニを取り除くときには、ピンセットや先のとがった
毛抜きなどで、皮膚にできるだけ近いところで
ダニの頭か口を挟んで真っすぐ上に引き抜く。
体の部分を挟んだりつぶしたりしないこと。
機械的に病原体の注入が起こり感染の確率が高まる。
・取り除いたダニは保管し、後日、症状が出た場合には
病院へ持参する。咬着後24時間以内に除去すると
感染率が低いと言われている。
・スプレー式の防虫剤は有効なので、
必要に応じて利用する。
これからのシーズン、これは気をつけたい病気である。
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